「・・・・冬獅郎・・・?どうしたの?」
「・・・いや・・・・・」
「・・・・あたしを抱くのが嫌になったの?」
「・・・・・幼馴染だったんだぜ?」
「・・・!」
の秘部から顔を上げ
の上に馬乗りのまま話す。
上半身だけ起こし
日番谷と向き合う形になる。
薄暗くて良く分からない日番谷の顔。
でもハッキリ分かるくらい
眉間に皺を寄せていた。
「・・・・幼馴染の関係を壊したくねぇ。」
「・・・・・・あたしも・・だけど・・・・・」
「・・・・?」
「あたしには冬獅郎しか頼れない・・・・から・・・・」
「・・・・」
「唯一・・あたしの気持ちを理解してくれる人だからっ・・・・・・!」
「・・・・・・・」
日番谷の手が、の頬を撫でる。
の瞳には、溢れんばかりの涙が。
じっと堪えるように唇を噛み締めている。
見たことの無い姿。
強がりなが始めて見せた弱み。
本当に
本当に小さく感じた。
頬を撫でながら、日番谷は深い溜め息をついた。
「・・・・・もう少し・・・・待てよ。」
「・・・?」
「・・・もう少ししたら・・・・お前を女として抱けるかも知れねぇ」
「・・・・っ冬獅ろ・・・!」
「それまで後はお預けってことで・・・・・な?」
「・・・・・ぅん・・・!」
が精一杯の笑顔を見せると
冬獅郎が少し頬を染める。
撫でていた手を降ろし、の服を整えさせる。
は安心したように冬獅郎に身を預ける。
「・・・・後はお預けって言ったけど・・・」
「あ?」
「・・・・・さっきはノリ気だったよねv」
「!////」
「やっぱ冬獅郎は面白ーいvv」
「・・・・・はぁ・・・・Uu」
「次の機会まで、性欲は抑えますv」
「・・・・よしよし。」
の頭をくしゃくしゃと撫でる日番谷。
は嬉しそうに微笑んだ。
でも
その笑顔をすぐに黒く変えた。
「・・・・・多分ねv」
「おまっ・・・・!Uu」
「冬獅郎ほど気持ち良くはならないと思うから大丈夫♪」
「・・・・はー・・・Uu」
「ごめんね、わざわざその気にさせるような発言した・・うえにさせちゃって・・・・」
「・・・・・別に気にしてない。」
「えー少しは気にしようよ!」
「どっちだよ!」
先程の空気とは一変。
元の幼馴染の暖かい空気が流れていた。
は、自分の精液を気にしたが
日番谷が意地悪く
「全部舐めといたから心配すんな。」
不敵な笑みでそんな事を言った。
ボゥッと赤くなるの顔。
そんな様子を楽しそうに眺める日番谷。
乱れた死覇装を纏い
はすっと立ち上がった。
日番谷も、それを止めることなく見送る。
襖を少し開け
が出て行こうとした瞬間。
「・・・・・また・・・・来るからね」
ニッコリと笑い
日番谷を見る。
相変わらず”ふふん”とした表情でそれを見返され
苦笑を浮かべながら
は出て行った。
「・・・・・無理すんなよ。」
の余韻が残る部屋。
ぽつんと呟く日番谷の言葉は
とてもとても暖かく、優しかった。
――――――――――――――――・・チュンチュン。
翌日。
いつもの九番隊には
いつもの笑顔があった。
「おはようございます、修兵先輩」
「おぉ。」
「『おぉ。』って・・・・返してくださいよー」
「あぁ。」
「・・・・・・。」
「、早速仕事だ。此れを六番隊に届けてくれないかな?」
「ハイ!行って来ますv東仙隊長っ」
しゅたっと効果音がつく勢いでその場を去る。
呆れた顔でそれを見つめる修兵と東仙。
朝から元気なもんだ・・
ふたりしてそんな事を呟いた。
その頃。
は小走りで六番隊へ向かっていた。
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
「阿散井副隊長、書類持って来ました。」
「おぉ、サンキューな。隊長なら隊首室に・・・・」
「・・・・苦手なんです・・・Uu」
「・・・あぁ・・そうか・・・・Uu」
「私の事か?」
「ヒィッ!」
「おまっ!失礼だぞ!(ヒヤヒヤ」
「・・・・・全く・・書類くらい直接渡せ。」
「・・・すみません。」
突然
ふたりの後ろに現れた六番隊隊長。
綺麗な髪の毛と、綺麗な顔立ち。
荒っぽい恋次とは大違い・・・
そんなコトを思う。
大きな手がの書類を取る。
はビクッとしながら、其れを渡す。
相変わらずポーカーフェイスで通す朽木。
は少しムスッとした。
お礼の一言も無いのか・・と。
「・・・・・・・と言ったな。」
「ハッ・・・ハイ!」
「隊首室の方へ来い。話がある。」
「え・・?」
「時間は有るか?」
「一応・・・・あります」
「そうか・・・・付いて来い。」
「え?え?え?」
さっさと歩き出す朽木。
恋次に戸惑いの目を向けると
恋次は呆れたように溜め息をついた。
「時間があんなら行け。」
小さく告げ、逃げるように去っていく恋次。
遠くで理吉に蹴りを入れた。
は困惑しながらも
どんどん先を行く朽木の後を追った。
一言も発することなく、
落ち着く色合いの隊首室に着いたふたり。
はまだ困っている。
というか怖がっている。
苦手な相手なのに、どうしてふたりっきりに・・?
の頭は混乱するばかり。
すると、朽木がソファーを目で指した。
”座れ”という意味。
察したは、ゆっくりとソファーに腰をかける。
窓からなだらかな風が吹き、
心地の良い気分になる。
不思議と落ち着く隊首室。
は安堵の息を漏らしながら、前に座る朽木を見た。
「何か御用ですか?」
一息つき、沈黙を破るようにが言う。
すると朽木は、重い瞼を開け
堅い口を開いた。
「・・・・先日から隊長格の者と交わっているらしいな。」
「・・!!」
突然朽木の口から出た事実に、
は驚いて目を見開くばかり。
上手く回らない頭を抱え
じっと朽木を見つめる。
何故
彼は気付いたのだろう。
NEXT